2010年 08月 26日

仙台・時代の音 その2

8月はさらさら書きます

などと どの口が言ったのか・・・あっという間に月末ですね。

スケジュール帳はこの10年ほど「高橋書店」を使っています。
一ヶ月見開きタイプ。
月が移る時に「あ!あと1週間あると思ってた!」
と慌てることはありませんか?
今月もそうでした。9月になるのはあと1週間先のような気がしてました・・・。

仙台の東北学院でのレクチャーコンサートシリーズは 来週末の4日土曜日です。
ダウランドとパーセルをガンバ・コンソートと一緒に歌います。
 「イギリスのオルフェウスたち〜ダウランドとパーセルの世界」
どうぞおでかけください!

公演情報 http://www.tohoku-gakuin.ac.jp/period/

# by hatano-mutsumi | 2010-08-26 21:22 | コンサート
2010年 08月 03日

うたかたの扉

泡のように消える___儚く、もの哀しい表現ですが、
体の中に消えていく泡は「至福」です。

スパークリングワインに、はまりつつある。つい飲んでしまう。
注がれるのを眺めている時からうれしい飲み物なんて、そうそうない。
知識もないし、味わいを的確に表現する言い方も知らないけれど、
一度飲んで印象に残ったものには共通点があることに気づいた。

味わう間、目の前で何枚かのドアが開いていくような感覚を覚えるのだ。
ドアの大きさ、その開く速度、後に広がる空間の明るさや広さは、その時々で違う。
重いドアがゆっくり開いたと思えば、その先に光る草原に出たり、
透明感のある薄いドアが次々に開くような気がしたり。
液体は体の中を落ちていくのに、こちらは
知らない空間を通り過ぎて行くような感覚になるから不思議だ。

一ヶ月もお休みしてしまったブログ。
この間も
声と言葉について新しい発見がたくさんありました。
決して泡ばかり飲んでいた訳ではありません。
夏のヒートに負けず、8月はさらさらと書いていこうと思います。

みなさまお体大切に!

# by hatano-mutsumi | 2010-08-03 22:58 | エッセイ
2010年 07月 02日

BSクラシック倶楽部

昨年秋の王子ホールでのリサイタル「ゆめのよる」が再放送されます。

  7月6日(火)午前10:00〜10:55 NHKBS2

「影の反オペラ」16日公演は予約が締め切りになります。

梅雨本番ですね。
お知らせでした!

# by hatano-mutsumi | 2010-07-02 13:30 | コンサート
2010年 06月 24日

訳詞百景

2008年から毎年春の1学期間だけ、ICU(国際基督教大学)で講師を務めている。
週に1回「ゴロチ」と呼ばれる3時限、約4時間を10人ほどの学生と過ごす。
科目は「音楽演奏研究1」という。
なんだかりっぱな響きだけど、実際は
こちらが演奏する、生徒が演奏する、話す、話させる、と何でもあり。
学生はプレゼンやディスカッションの訓練を受けていることもあって、
みんな話し始めると止まらない。
今年も面白かったなー。

ICUに演奏科はないが、この授業を受ける学生は楽器や歌の素養のある子が多く
演劇をやったり、ジャズライヴをやったり、合唱団やオケの指揮をやったりと
様々に活動している。

毎年授業のテーマは違うが、同じ「宿題」を課すことにしていて、
それはダウランドの「Flow my tears」を自分の言葉で訳すこと。
今年はバイリンガルのKくんが変わり種のヒット作を出してくれた。
以下は、彼の「日本語訳」と「ギャル訳」です。

 <Flow My Tears>
 泉より流れよ、我が涙
 永遠に追放され、私は嘆きに沈む
 夜の黒い鳥が、悲しい辱めを歌うところで
 私はひとりぼっちになっている

  ぁたUσ涙 か〃泉から流れるU
  ヵ〃千に追ぃ出されτサヶ〃→
  夜σ 黒ぃ鳥か〃まU〃悲Uぃ 歌っτっから
  まU〃□冫リ→

 失せよ、むなしい光よ もう輝くな
 夜の闇は、深すぎることはない
 絶望の内に、末期の運命を嘆く者には
 光はただ辱めを暴くだけなのだ
 
  まU〃光 厶ヵTK から光ωなぃτ〃
  夜とか 暗すき〃 なぃ感U〃τ〃
  ヵ〃千サヶ〃τ〃 、 〒冫ショ冫下か〃っちゃっτる子は
  ゃは〃ぃ ことは〃らされちゃぅた〃けた〃から

  ・・・・・・・中略・・・・・・・

 聞け、暗闇に住む影たちよ
 光を軽蔑するがよい
 幸いなるかな、幸いなるかな 地獄に在りて
 この世の侮蔑を、感じることなかれ
 
  マシ〃聞けっτ 、 ネヵ〃〒ィフ〃 なとこに住ωτ〃る影≠ャラ たち
  陽≠ャラ とか総ス儿→ Uτぃぃから
  なωかラッ≠→ なことに激マシなとこτ〃
  まゎりσネヵ〃〒ィフ〃 とか総ス儿→Uτ (訳:K・G)



読めませんでした。全く。
クラスの女子に「音読」してもらってやっと 「ほお〜」。
嵐山光三郎さんの「R」に衝撃を受けた世代の私。
ギャル語、恐るべし。

# by hatano-mutsumi | 2010-06-24 14:42 | エッセイ
2010年 06月 13日

時代の音シリーズ

仙台の東北学院大学にて「声・言葉・体」というタイトルで
3回シリーズのレクチャーコンサートをします。

このブログに書いているような声と体のこと、言葉とのつながりなど
レクチャー(というより「お話」です)と演奏の両方で。
第1回はピアノと共に
モンポウ、プーランク、サティなどを前半に
山田耕筰などの日本の歌を後半に
「ことばがうたわれる時」というテーマで歌います。

東北学院キャンパス内のチャペルにて。
どうぞのぞいてください。



公演情報:「時代の音


# by hatano-mutsumi | 2010-06-13 22:08 | コンサート