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2014年 02月 28日

CD発売コンサート

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バロックと現代の曲を演奏するトリオ「風ぐるま」のアルバムが出来上がります。
4/14のコンサートで発売開始。

バッハ「マタイ受難曲」やパーセルのほか、バロック音楽における悪趣味の極み、
マレの「膀胱結石手術図」再演です。
ヴィオラ・ダ・ガンバとフランス語の朗読による原曲の、風ぐるまバージョン。
麻酔のなかった時代、結石除去の手術を受ける恐怖の情景を、
日本語の朗読と、あり得ない高音でいななくバリトンサックスでお届けします。
ラストに快復のシーンを迎えるのが救いの1曲です。
[栃尾さんの名誉のために書き加えますと、
 当然ですが「いななく」だけではありません。
 あれほど極上の柔らかいピアニシモで空間を満たしてくれる楽器、
 奏者はいらっしゃらないでしょう]

高橋悠治さんの曲では、語りと歌の合間を行き来しながら
こちらの身体を様々な人々が現れては過ぎていくのを経験する。
いろんな人生。いろんな一瞬。

 女:わたしのことなんか もう忘れていたのでしょう
 男:忘れていたよ いまきみがきたとき 誰だろうこの人は と思ったんだ
   誰なのですか きみは
 女:ほんとうに忘れたのですか 私はたわむれに言ってみただけなのに
                 (六番の御掟について:辻征夫)

 
 とどまるもののない世の中で 
 私だけが鮮(あた)らしい筈はなく
 私だけがそのままの筈はない
                 (古い狐のうた:永瀬清子)
___________________________________
お問合せ・チケット取り扱い プリマ楽器 03ー3866ー2223
              東京文化会館/イープラス
              前売4000/当日4500 全席自由

by hatano-mutsumi | 2014-02-28 16:24 | コンサート
2014年 02月 13日

結婚行進曲

ぱぱぱぱーん ♪

という出だしの結婚行進曲はメンデルスゾーンの曲だとは知っていたが、
実際に生のオケで聴くのは来週が初めてだ。
メンデルスゾーンが17歳の時に書いた「夏の夜の夢」
このフィナーレ近くに出てくる。
妖精の女王ティターニアと王オベロン、そして2組の恋人達による
合同結婚式のシーン。

この作品ではシェイクスピアの戯曲からとられた言葉が、
オケや合唱の間にドイツ語で語られる。
今回は日本語で。
いたずらな妖精パック、女王ティターニア、王オベロンなど
語り分けながら物語を進めていく。

歌もうたいます。1曲だけですが。
ほぼ語る人。

「歌をあまり歌わない」「歌をまったく歌わない」コンサートが
今年はあと2つあります。
10年前は「日本語の朗読なんて出来ません!」と言い放って
いたのにな・・・。
人は変わる。
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「妖精の踊り」村中大祐指揮 オーケストラ・アフィア第3回演奏会
 2月21日19時開演 浜離宮朝日ホール
 【問】アフィア事務局 080-3347-8118 http://afia.info

by hatano-mutsumi | 2014-02-13 22:50 | コンサート
2014年 02月 04日

はまりもん

好きなことが仕事になってしまったこともあり、
この歳までいわゆる趣味というものがなかった。
ところが、1年ほど前からある方に「句会にこない?」と誘われて、
創作なんて絶対無理です!と答え続けていたが、
昨年の9月につい出かけてしまった。句会に。
秋のコンサートシーズン用の譜読み、そのあまりのヘビーな量と内容に
現実逃避を起こしたのである。
とにかく音楽以外のことを考えたかった。

あれは、9月とはいえ日差しの強い晴れた日だった。
10人ほどの人が集合するなり、宗匠は
「では今日は吟行にしましょうか。1時間半後に3句作って再集合ね」
と言い放たれ、それから皆さん近隣の広い公園に散っていったのである。

私は俳句に関しては宗匠の御本を2、3冊読んだだけ、という
蚤のような知識量で参加し、パニックを起こした。
“ギンコー”ってなんだっけ?!
というくらいのもんである。

あまりの緊張に、吐きそうになった半日。
しかし、
そぞろ歩いて五感に受けたものを詠むという時間、
その後の「選評」の時間に、
普段とは全く違う身体の感覚、言葉への感覚を呼び起こされ、
緊張からの強烈な疲労を凌駕して、結果「楽しさ」だけが心身に残ったのでした。
疲労は激しかったですね。
翌日は「知恵熱」ならぬ「俳句頭痛」を起こしたくらい。

先日は俳人の堀本裕樹さんのラジオ番組にも出てしまい、
俳句やってます、とカミングアウトしてしもた。
この冬も何日も寝込んだが、その間もベッドで俳句、作ってたな。
今日のお気に入り。

 いま一つ椿落ちなば立ち去らん___松本たかし

by hatano-mutsumi | 2014-02-04 20:04 | エッセイ