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2010年 10月 16日

詩人が読むと

詩人が自作を朗読する
よく行われていることだが、昨日発見したyoutubeでは
ボードレールが朗読していた。
写真を加工し、口や眉など顔の表情が動いて見えるように作成された
アニメーションで
シェイクスピア、ダン、ワイルドなどかなりの種類を見ることができる。
よく出来たものだと写真ではなく、ほとんど映像に見えるので
「この詩人のこんな映像があったとは知りませんでした!」
など勘違いするコメントもあったりして。

朗読の声は、名優たちの既録音だと思われるが、そうなると気になるのは
詩人の顔の骨格と声がマッチして感じられるかどうかだ。

日頃から カフェや電車で近くに座った人たちの「音声」をウオッチングしている。
骨格と(肉付きではないんです)声の響き、出し方、しゃべりのスピードなど
見た目との相関関係を観察するのだ。
人を見たとたんに自動的にやってしまうのだから、もはや趣味ではなく性癖だ。

このpoem animationという動画の中で「むむ!」とうなったのは
ウィリアム・ブレイクの肖像画の朗読だった。
肖像画は顔のアップではなく、上半身全体も描かれていて
カップリングされた声の軽さ、高さ、詩を読む速さなど、画面との相性がよく
詩人が読んでいるように自然に感じられる。
同じ詩人の肖像画でも作品によって違う声が使われているので
「これはぴったり」とか「ありえん!」など判定することになる。
延々とクリックしてしまう。

来週は王子ホールの「歌曲の変容vol.6」です。
プログラムで歌う詩の朗読をさがしていたら
当初の目的とは違うはまり方をしてしまいました・・・。

by hatano-mutsumi | 2010-10-16 10:06 | エッセイ
2010年 10月 05日

昭和の田舎

作曲家・小倉朗没後20年記念コンサートにて
「木下夕爾の詩による八つの歌」を歌います。
   
   ひばりのす
    ふろたき
     山家のひる
      汽車のけむり
       すいっちょ 

などなど タイトルを並べるだけで情景が浮かぶ。

詩人は作曲家(1916年生)と早稲田大学仏文時代の同級生だそうだ。
私は1964年生まれなので約50年ほど年代が違うけれど、
九州育ちで、加えて休みになると父方の田舎に遊びにいった記憶から
この詩の中の空気はひどく懐かしい。

嗅覚と記憶の結びつきは深いそうだ。
五右衛門風呂を焚く匂い 庭のつつじや水仙の匂い 畑の匂い
楽譜から色々と漂ってくる。
そういえば昔「こすると香る」グッズが昭和の女子小学生の間で流行りました。

この歌曲集、情景はのどかで音楽はクール。かっこいい。
名著「日本の耳」の著者でもある作曲家が「めずらしくすらすら書けた」と。
すらすらと歌えたら、いいなぁ。

お問い合わせはこちらです。
  没後20年 小倉朗室内楽作品展 実行委員会 042−421−1809
           日時:10月18日19時開演 銀座王子ホール

by hatano-mutsumi | 2010-10-05 22:03 | コンサート