カテゴリ:コンサート( 70 )


2014年 02月 28日

CD発売コンサート

d0166890_8581914.jpg


バロックと現代の曲を演奏するトリオ「風ぐるま」のアルバムが出来上がります。
4/14のコンサートで発売開始。

バッハ「マタイ受難曲」やパーセルのほか、バロック音楽における悪趣味の極み、
マレの「膀胱結石手術図」再演です。
ヴィオラ・ダ・ガンバとフランス語の朗読による原曲の、風ぐるまバージョン。
麻酔のなかった時代、結石除去の手術を受ける恐怖の情景を、
日本語の朗読と、あり得ない高音でいななくバリトンサックスでお届けします。
ラストに快復のシーンを迎えるのが救いの1曲です。
[栃尾さんの名誉のために書き加えますと、
 当然ですが「いななく」だけではありません。
 あれほど極上の柔らかいピアニシモで空間を満たしてくれる楽器、
 奏者はいらっしゃらないでしょう]

高橋悠治さんの曲では、語りと歌の合間を行き来しながら
こちらの身体を様々な人々が現れては過ぎていくのを経験する。
いろんな人生。いろんな一瞬。

 女:わたしのことなんか もう忘れていたのでしょう
 男:忘れていたよ いまきみがきたとき 誰だろうこの人は と思ったんだ
   誰なのですか きみは
 女:ほんとうに忘れたのですか 私はたわむれに言ってみただけなのに
                 (六番の御掟について:辻征夫)

 
 とどまるもののない世の中で 
 私だけが鮮(あた)らしい筈はなく
 私だけがそのままの筈はない
                 (古い狐のうた:永瀬清子)
___________________________________
お問合せ・チケット取り扱い プリマ楽器 03ー3866ー2223
              東京文化会館/イープラス
              前売4000/当日4500 全席自由

by hatano-mutsumi | 2014-02-28 16:24 | コンサート
2014年 02月 13日

結婚行進曲

ぱぱぱぱーん ♪

という出だしの結婚行進曲はメンデルスゾーンの曲だとは知っていたが、
実際に生のオケで聴くのは来週が初めてだ。
メンデルスゾーンが17歳の時に書いた「夏の夜の夢」
このフィナーレ近くに出てくる。
妖精の女王ティターニアと王オベロン、そして2組の恋人達による
合同結婚式のシーン。

この作品ではシェイクスピアの戯曲からとられた言葉が、
オケや合唱の間にドイツ語で語られる。
今回は日本語で。
いたずらな妖精パック、女王ティターニア、王オベロンなど
語り分けながら物語を進めていく。

歌もうたいます。1曲だけですが。
ほぼ語る人。

「歌をあまり歌わない」「歌をまったく歌わない」コンサートが
今年はあと2つあります。
10年前は「日本語の朗読なんて出来ません!」と言い放って
いたのにな・・・。
人は変わる。
________________________________
「妖精の踊り」村中大祐指揮 オーケストラ・アフィア第3回演奏会
 2月21日19時開演 浜離宮朝日ホール
 【問】アフィア事務局 080-3347-8118 http://afia.info

by hatano-mutsumi | 2014-02-13 22:50 | コンサート
2014年 01月 23日

朝のコンサート

d0166890_22594388.jpg

2011年にシリーズを始めて、はやいものでもう5回目だ。
自分が30代の頃は、妊婦さんや小さい子供をもった人のための
マタニティ・コンサートを考えていたなと思い出す。
結局、そのアイディアは行動には移せないまま、時間がどんどん過ぎた。

40代になる頃には、周りに体調をくずす友人が増えてきた。
検査ではまだひっかからない、つまり病名がつくわけではないけれど
日常生活や仕事の上で自分の身体が思うようにならない。
そんな不定愁訴を、複数の友人からくり返し聞くようになった。

彼女たちがよく言っていたのが
「夜にホールまで出かけて、2時間のコンサートを座って聴く、
 それにはかなりの気力と体力が要る」
ということ。
その一方で「生の音楽を聴きたい!」と言う。
気力体力が落ちているからこそ、生の音を浴びた時の
心身への影響が以前よりはっきりとわかる、と。

複数の意見や要望をききながら、試行錯誤のなかで始めたのが「朝のコンサート」。
昼間の開演、短めの演奏時間。
できればホールやロビーは外光が感じられるところ。
もちろんそれでも、支度して家を出て、ホールにたどり着き、
1時間の演奏を聞いてまた家に帰る、これには相応のエネルギーが必要だ。

「朝のコンサート」のコンセプトに色んな意見をくれた友人は一年前に逝った。
共におばあさんになってよろよろしながら一緒に演奏していたかったと今も悔しい。
私自身もこの2年半ほどしょっちゅう不調に見舞われ、寝込むことが頻発した。
いくつもの幸福な偶然が重なって演奏者と観客はその日会うのだ、と思う。

チラシにあるキャッチのフレーズは、今回のコンサートのために
第3者が考えてくれたものです。
当たり前ですが、自分で「あたたかい声」などとは言えん。書けん。
確かに、若い時に比べて声の温度は上がったかもしれません。
身体は冷えやすくなってますが。

早春の朝、どうぞおでかけください!

by hatano-mutsumi | 2014-01-23 18:30 | コンサート
2013年 12月 27日

新春コンサート「ちんろろきしし」

d0166890_2216623.jpg


2014年のはじまりは「ちんろろきしし」
どういう意味?と聞かれます。
もちろん、わかりません!

「ころころころ」など数々の名作絵本で知られる画家、元永定正さんの絵本です。
絵とともに不思議なひらがなの連なりが見開きでかかれていて、
ページをめくるたび違う世界が待っている、大人の絵本。

高橋悠治さんと元永定正さんは1970年代のニューヨークで出会ったそうです。
元永さん亡き後「ちんろろきしし」に音楽を、と請われて
悠治さんが書き下ろし、新年4日、神戸で初演されます。

本から選ばれた絵が大きなパネルに仕立てられ、ステージに現れては消える「紙芝居」。
私は絵に対応するひらがなを声にします。

この悠治さんのコンサートのテーマは「子供」。

ピアノ曲はモンポウ作「子供の情景」
サティの「コ・クオの子供の頃」と「子供のあらたな3曲」。

そしてもうひとつ、声の作品は、高橋悠治作曲「寝物語」。
寝ているのは、野球とまゆみちゃんが好きな男の子です。
悠治さんの作品を演奏する場合、いつものことですが、
今回もこれまでやったことのないスタイルをトライさせていただきます。。。

さて、2014年、どんなことが待っているのでしょうか?
良いお年をお迎えください!
___________________________________
1月4日(土)14時開演 兵庫県立文化センター/神戸女学院小ホール
       声:波多野睦美 ピアノ:高橋悠治
<チケット>
   神戸芝居カーニバル実行委員会 090−1914−4907
   mail: jun-ksc@fine.ocn.ne.jp
   芸術文化センターチケットオフィス 0798−68−0255
   前売り2800円 当日3000円 全席自由

by hatano-mutsumi | 2013-12-27 21:04 | コンサート
2013年 12月 12日

奇妙なマザーグースの話

d0166890_22473736.jpg


わらべうたは怖いものが多い。
日本のもので怖くて有名なのは「花いちもんめ」人買いの話だ。
「かごめかごめ」もなんだか意味不明で戦慄がはしる。
マザーグースも、もちろん怖い。

この企画が打診された際、いわゆる子供向けの毒抜きされたものには興味がありません、
と申し上げたところ「怖い話、ゴロゴロありますー!」とのことで、
歌うことになった。

今回のステージの主役は、大きなスクリーンに照射される木版画だ。
すべて、山福朱実さんによるコンサートのための新作。
1曲につき何点も作られているものもあり、カラフルで美しいもの、
モノクロームの味わい深いものと色々。
ハープの他に「ヴァージナル」とう撥弦楽器も登場する。
フェルメールの絵によく描かれている長方形の楽器だ。
私はこの楽器の、ちょっと鼻のつまったような音が大好きなのだ。

歌は原語で、長い物語は日本語で朗読する。
コンサート案内の動画はこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=8nTMvNNu4o0

by hatano-mutsumi | 2013-12-12 08:31 | コンサート
2013年 11月 27日

11月29日のコンサートについて

CONCERTO DELLE DAME ご予約の皆様へ

誠に申し訳ありません、11月29日のコンサートは
私の体調不良により出演できなくなりました。
プログラムの一部が変更され、野々下由香里さん、鈴木美登里さんによる
二重唱と独唱、および器楽曲が演奏されます。
以下のダウランド・アンド・カンパニイのHPに変更内容の詳細があります。
http://www.dowland.jp
心よりお詫び申し上げます。

波多野睦美

by hatano-mutsumi | 2013-11-27 13:34 | コンサート
2013年 10月 27日

フィガロ

来年3月に50歳になる。半世紀。
それを前にして初めて、ケルビーノをやることになった。
彼は10代半ばの色気たっぷりの少年です。

ボーマルシェによる「フィガロ3部作」は
「セヴィリアの理髪師」「フィガロの結婚」ときて「罪ある母」で終わる。
2作目「フィガロ」では伯爵夫人に憧れる少年としてケルビーノが描かれるが、
3作目「罪ある母」にはその二人の間にできた息子が登場する。
その間20年が経過したことになっている。

「恋とはどんなものかしら?」というタイトルで知られる小さなアリアは、
少年ケルビーノが憧れの伯爵夫人を前にして想いを歌うもの。

いわゆる「ズボン役」で最も知られるのがこのケルビーノだと思う。
「イドメネオ」の王子イダマンテのように
初演時にはカストラートが歌っていたものを現代ではメゾが演じる、というものではなく、
ケルビーノ初演は元々ソプラノだ。
女性が思春期の少年を男装して演じる上に、劇中では少年が女装するシーンもある。
シェイクスピアでもよくあるが、舞台で二重に性の転換が行われるのだ。
ケルビーノは移ろいやすい若さを湛えた、魅力ある年頃のキャラクター。
それに加えてこの転換を観客は楽しんだのかもしれない。

移ろい果てた若さに加え、更年期のお年頃で、この役に取り組むのもまた一興。
________________________________________

11月22日(金)24日(日) 北とぴあ「フィガロの結婚」
                指揮:寺神戸亮
                スザンナ:ロベルタ・マメリ

by hatano-mutsumi | 2013-10-27 14:11 | コンサート
2013年 10月 04日

ららら

5日土曜日の夜9時半から、NHKのEテレ(教育テレビのことなのですね)
「らららクラシック」に出演、
ヘンデルの「オンブラマイフ」を歌ってます。


♪サックスとピアノのトリオ「風ぐるま」公演は今週末♪

@大阪公演 10月5日(土)2:00pm/7:00pm開演(2回公演)
ドルチェ・アーティスト・サロン
全自由席 4,000円(当日は¥500UP)
ドルチェ楽器 大阪店 Tel:06-6377-1117 
                             
@東京公演 10月6日(日)5:00pm開演
アーティストサロン“Dolce”
全自由席 4,000円(当日は¥500UP)
ドルチェ楽器 東京店 Tel:03-5909-1771 
d0166890_9125645.jpg"

by hatano-mutsumi | 2013-10-04 09:00 | コンサート
2013年 09月 30日

旬のもので 12

むっちゃん、味噌汁の具は何が好き?
と聞かれて、
キャベツ
と答えたら「え、ええ〜〜っ?!」と驚かれたことがある。
春キャベツのお味噌汁なんてこたえられませんけど。甘めのお味噌で。
でもその彼にはあり得ない具材だったのでしょうね。

さてカボチャの旬はというと、夏。終わりました。
このお味噌汁も大好き。
そしてナスが美味しくなってきた昨今、先日あるところで
「焼きなすの味噌汁」レシピを見た!
こーれーは、やってみねばなるまい!

やはり旬は終わりましたが、先日知人より聞いた
「とうもろこしの味噌汁」
も良さげだ。
とうもろこしを輪切りにして、煮込む。
山形は鶴岡の郷土料理だそうです。
とうもろこしが、カニの風味に変身するらしい。おお。
_________________________________
風ぐるま 2013
10月5日(土)大阪・梅田 14/19時 二回公演
10月6日(日)東京・新宿 17時
http://www.dowland.jp/Concertinformation2/10_5_6.html

by hatano-mutsumi | 2013-09-30 19:34 | コンサート
2013年 09月 16日

舌先1寸

BS-TBS の番組「LIFE〜世界と踊る」でナレーションを始めてから
子音の発音に関していよいよ敏感にならざるを得なくなった。

コンサートホールで歌う際(つまり生音)の発音は、
いかにクリアであるか、言葉として客席に届けられるかがポイントだ。
クリアでない悪い発音は観客に聞こえない。
対して、マイクを通して発音するナレーションでは、
子音のありようが良くも悪くも「拡大」されてしまう。
発音だけでなく、声帯の状態も。

風邪をひいてノドが腫れていようが、咳がゴホゴホであろうが、鼻声であろうが
ステージで生音で歌うなら、声の核の部分をホール内に通せばいい。
声の芯が存在すれば、その他の部分はある意味「遠目」になってくれるわけだが、
逆にマイクを通してのナレーションでは、ハイヴィジョン画面と同じく
声の「肌理」の状態があばきだされる。
ひどい風邪ひきで演奏もしくは録音した修羅場は何度もくぐったが、
ナレーションでは経験なし・・・。うーん。嫌だろうなあ。
ノドの状態が悪い時はただでさえ落ち込むのに、
その自分の声をヘッドフォンで聞きながら、という作業は・・・きついだろうなあ。

アンサンブル・サモスココスは、日本語の詩を歌うことを
ひとつの柱としていく。
現在の練習では、ワークショップ形式で色んなメニューをこなしているところだ。
先月からは日本語の子音をメインにして行っているが、メンバーみな
苦手な発音ほど、口の中のどの部分を働かせてその発音を作っているかわかっていない。
サ行とタ行が鬼門の人が多いようだ。
「口のどこで発音されるか?」と問うと
「舌先と、歯の付け根」という答えが返るが、
それは多くの子音で用いられる共通部分。
舌のごくわずかな動きの違いで音は変化する。
音の変化が、言葉を紡いで行く。

来月歌う永瀬清子さんの詩は、色っぽいのだ。
彼女が80歳の時の作品らしい。
淡く、深い、艶っぽさ。
高橋悠治さんの音楽は、詩人自身がつぶやているかのようだ。
__________________________________
<風ぐるま2013>

10月5日 大阪 14/19時開演
   6日 東京 17時開演
d0166890_9125645.jpg

by hatano-mutsumi | 2013-09-16 12:53 | コンサート