カテゴリ:エッセイ( 53 )


2011年 12月 28日

2011・12

今年もあと3日ですね。
冬らしいぴんと張った空気のなか
だいだいや、松飾りの緑が目に飛び込んできます。

お知らせ2つ。

5日 水戸芸術会館にて 「ニューイヤー・コンサート」
9日 浜離宮朝日ホールにて ヘンデルのオラトリオ「サムソン」

風邪が大流行の12月でした。
どうぞ皆さまお体を大切に、良いお年をお迎えください!

*コンサートの詳細はダウランド・アンド・カンパニイのHP←で

by hatano-mutsumi | 2011-12-28 19:29 | エッセイ
2011年 12月 18日

羊の山

北海道・羊蹄山のふもと、ニセコに行ってきました。
パウダースノウが美しすぎる。
ゆうべは演奏の間中、窓ガラスの向こうで雪が舞っていた。

中島らもか、井上ひさしのエッセイでだったかな、イヌイットの人たちは
「白い色」「雪」を表す言葉を相当数持っている、と読んだ記憶がある。
日本語に雨を表す言葉が多いのと同じだろうか。

九州育ちの私は、真っ白い雪景色を見るだけで興奮します。
最も美しく感じるのは、蒼い雪。
ふっくら積もった、静かな夜の雪です。

*朝のコンサート
12月21日(水)11:30 14:30 二回公演 ハクジュホール
詳細はダウランド・アンド・カンパニイのHPで←

by hatano-mutsumi | 2011-12-18 21:19 | エッセイ
2011年 12月 12日

旬のもので 4

今朝も富士山がぴかぴかです。
頂上部が雪で覆われると、白い冬野菜が美味しくなってますね。
かぶが好き。
タジン鍋で野菜を蒸すのも好きですが、時間がある時に作るのは
「ごぼうのポタージュ」です。
私にしては手をかける料理だ。

鶏のミンチをハンバーグ状にしてゆで、スープをとる
ごぼうを刻んで酢にはなした後スープでゆでて、ミキサーで撹拌する
生クリームを加えて再度軽く煮込む
カップにもったら、生クリームを散らすか、泡立てた牛乳をのせて、出来上がり。
ごぼうのグレーに、白がきれいな一皿です。

ごぼうと一緒にお米を加えるとまろやか、と教えてもらいました。
鶏のスープはもちろん鶏ガラからとるのが最適です。
友達がよく「シャモのスープ」で料理を作ってくれますが、これは素晴らしい!

白い野菜といえば大根ですが、咳にもよいです。
漢方の先生から習ったスープ。
大根半本を刻んで好みではちみつを入れ、1リットルの水で10分ほど煮込む。
これをちびちびと飲む。
夏はしょうが、冬は大根、が漢方だそうです。

*朝のコンサート*
12月21日 11:30 14:30の2回公演
詳細はダウランド・アンド・カンパ二イのHPで←

by hatano-mutsumi | 2011-12-12 11:53 | エッセイ
2011年 12月 05日

ひそやかに

師走をむかえ、風邪をひいた。
のどの炎症から鼻へ、熱、そして咳、とフルコースをゆっくり進行。
昨日から完全に声が変わってしまい、バリトンに。

声帯はテナーくらいの長さがある私(耳鼻咽喉科の言@内視鏡)ですが
21日の「朝のコンサート」はメゾ音域で歌う予定です。

本番前のウオーミング・アップのやり方は、あたり前だが、人それぞれ。
某・美声テナー氏は
「発声練習はしないなあ。モーツァルトのRidente la calmaをへらーっと歌うね」
とおっしゃり、一緒に聞いたバス歌手と「ひえー!」と驚いたことがある。
その曲を歌うために、みっちりウオーミングする人もいっぱいいるから。

「声帯が長い分、暖まるのに時間がかかるのね。30〜40分はかけるわね」
とは艶やかなアルトの大先輩。

20年ほど前ヴォイス・トレーニングをしていただいたバリトン氏は
「いわゆる音階練習は全くしない。
 gggggとかrrrrrとか、声帯を振動させる音をたてるだけ」

名スーブレットである友人は、半音階でのレガート。

わたしはいろんな母音を音階なしで、高低幅を段々大きくしながら遊ぶのがメイン。
母音の一筆書き、というイメージだ。
紙の大きさは無限大、というか3次元で描く感じ。

しかしそれもあまり長くはやらなくなった。
プログラムに関わらず、曲それ自体であたたまるだろうと思い始めて、かなりたつ。
胸声の使い方を色々試し始めた頃と重なるかもしれない。

今月出すCDの中には、30年近く前から大好きなフォーレをいれた。
ヴェルレーヌの詩による「ひそやかに」。
以前に書いたスザンヌ・ダンコ氏のレッスンでみてもらえた曲だ。
現在この歌は、私にとってのウオーミング・アップ・ピースとなっている。


*「朝のコンサート」
  21日 11:30、14:30 の2回公演
  詳細はダウランド・アンド・カンパニイのHPで←

by hatano-mutsumi | 2011-12-05 21:52 | エッセイ
2011年 11月 08日

アメージング・グレース

結婚式に「歌わずに」出たことがない。
子どもの頃からの親友の結婚式が最初の出席で、あれは21歳の秋でした。
シューベルトの「Ave Maria」を歌いましたっけ。
近いところでは去年の夏、バッハとシュテルツェルによる
「Bist du bei mir」
今年の夏は友人の新郎による作詞・作曲の歌。

これまで一番多く式で歌ったのは「Amazing grace」かな。
直訳すると“驚くような優しさ”つまり「素晴らしい恵み」ですが
日本ではカタカナのタイトルで知られてます。
この歌はずいぶん歌ってきたような気がするけれど、
コンサートで歌ったのは数えるほど。

イギリスの奴隷商人だった、ジョン・ニュートンによる詩。
12月21日 ハクジュホールで歌います。

*「朝のコンサート」詳細は
 ダウランド・アンド・カンパニイのHPでどうぞ←

by hatano-mutsumi | 2011-11-08 22:02 | エッセイ
2011年 10月 18日

旬のもので 3

梨がおいしい。栗も。巨峰も。
ああ、柿も店頭に並んでしまいました。

甘いものをあまり食べない人に出しても平らげてくれた、危険な秋のデザート。

梨を櫛形に切り、フライパンで焼く。
その際に砂糖をかけながらキャラメリゼする。
こんがりと焼けたら、バターを落とし(!)
とどめに、バニラアイスクリームを添えてお皿に盛りましょう。

カロリー爆弾です。

by hatano-mutsumi | 2011-10-18 22:04 | エッセイ
2011年 10月 08日

旬のもので 2

鍋ものの季節になりました。
一番登場するのは「常夜鍋」です。
なべに水と日本酒を半々にはり(お酒に弱い場合はお出汁で)
鷹の爪、にんにくを入れる。
そこへ豚バラ肉とほうれん草をしゃぶしゃぶ。
これだけを延々といただく鍋です。
ポン酢か、ごまだれかはお好みで。
最後に麺類で〆!
風邪をひきそうな時に最適です。

実家の大分ではこの季節、かぼすが食卓にのぼらない日はありません。
鍋のみならず、なんにでも使います。
特に好きなのはお味噌汁にしぼる、ゆでたてのおうどんにしぼる、など。
熱々のおうどんにかぼすとお醤油(もしくはめんつゆ)そして薬味の葱。
幸せな湯気〜。

by hatano-mutsumi | 2011-10-08 22:46 | エッセイ
2011年 08月 08日

旬のもので

以前、あるギャラリーからずっと「波多野むくみ様」というDMをもらっていた。
訂正する機会のないまま引越したけど、なぜ知ってたんだろう。
確かにわたしの足はむくみやすい。

夏野菜は好きなものが多くて、特にきゅうり。
中でも「きゅうりのガスパチョ」は最高です。
トマトのイメージが強いスープですが、きゅうりで一度作るとやみつきに。

きゅうりを乱切りにして塩をふり、水気をしぼる
バゲットを1切れ水につけ、水気をしぼる
オリーブオイル、ヨーグルト、ビネガー、おろしたにんにく、塩、こしょうを入れ
ミキサーでかくはん
冷蔵庫で冷やして
ミント、ナッツ、オイル など散らしてできあがり。

むくみ撃退レシピ。

by hatano-mutsumi | 2011-08-08 00:02 | エッセイ
2011年 07月 16日

猫の歌

昨年11月に録音した「猫の歌」が今週リリースされました。
高橋悠治ソングと
ケージ、フェルドマン、ヴァイル、アユオ など。

「こんな無茶苦茶にヴァラエティに富んだ曲目、どうやって1枚にまとめるの!?」
録音の際にディレクター、エンジニアのお二人によく言われます。
前作「ゆめのよる」の時も、イギリスものばかり集めた「サイレント・ヌーン」でも
そうでした。
とても1枚のCDにおさまりそうにないように見える、色んな種類の曲。
指摘されると確かにそうなのですが、CDを作ると決めたらいつも
ひとつの磁石に引き寄せられるように曲が集まってくる、という感じ。
私の中ではどの曲もごく自然に共存してます。

CD最初の曲「民衆に訴える」
これはバリトン・サックス奏者の栃尾克樹さんのCDで知り、
ずっと歌いたいと思っていた。
シューベルトが友達にあてた手紙の中で書いた詩。

最後の曲は矢川澄子さんの詩による「だるまさん千字文」。

パープル・ピンクの猫のイラストを見かけたら
どうぞ手にとってくださいね。

by hatano-mutsumi | 2011-07-16 21:21 | エッセイ
2011年 05月 25日

隆太窯

唐津から戻りました。
隆太窯のまわりは 卯の花、ほたる袋、木いちご、薊。
雨に洗われて鮮やかだった。

ふもとの田んぼを歩き回ってみた。
とんびが ぴーひょろろろ と数羽旋回している。
鳥が鳴いてるようには感じられない。
風に乗ると音が出る、という感じの生き物に見える。
あんなふうに音の波に乗りたいんだなあ。

隆太窯に初めて行ったのは21年前。
あれから時間のたつ速度が驚くほど加速したと思ったが
この1時間は時計がもどったようでした。

by hatano-mutsumi | 2011-05-25 01:19 | エッセイ