2014年 01月 06日

お節の慶び

新年あけましておめでとうございます。
2014年がみなさまにとって健やかな良い年となりますように。

今年は大分に帰省せず、2年ぶりに東京での年越しでした。
元旦にご挨拶にうかがったお宅のお節料理で、
あらためて「だしの力」というものに感嘆・・・。
それはもちろん、料理をなさった方の素晴らしい腕と
「おせち料理」に対する思いの深さがあっての味でした。

旨味が素材を一色に染めてしまうのではなく、
野菜ひとつひとつの味が浮き上がってくる「だし」。
そのお宅ではお煮染めは、野菜を一種類ごとにたくそうです。
色んな旨味が渾然一体となるお煮染めも好きですが、
私は日頃から素材1種類の料理が好きなようで、
それはその料理を作った方も同じだとおっしゃってました。

もうとにかく、うまかった〜。しみました。滋養。ほとんど慈養。

実家のだしは、椎茸・昆布・いりこが主。
やはりこの3種に身体がなじんでいるのを年とともに感じます。
母のお節は素朴で、まろい味。
今年は、これまでなんとなく「敷居が高い」と感じていた「だし」世界に
入ってみようかな。

by hatano-mutsumi | 2014-01-06 12:07 | エッセイ


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