2013年 06月 01日

ものんくる

「飛ぶものたち、這うものたち、歌うものたち」

吉田沙良(ヴォーカル)と角田隆太(ベース)を中心としたユニット。
スタイルはジャズだが、デビューアルバムの曲はほぼすべて、角田隆太の
作詞作曲によるオリジナル。
詞は日本語だ。

 小さな穴がどこかに空いて
 わたしの心は逃げ出した
 からっぽの体を放っておいて
 心は鳥の群れに交じった    ____「知らない空」

サザン・オールスターズが1970年代に出た頃、日本語とロックについて
色々と分析する人達がいた。
桑田佳祐は日本語をロックにのせるため、バタ臭く発音することによって、
独自のスタイルを作り上げた、云々・・・
「チャコの海岸物語」や「いとしのエリー」などが大ヒットしたのは
私が(64年生まれ)中高生の頃。
この世代の人間にとってサザンやユーミン、RCサクセションのサウンドは
今も体と耳になじんでいるものだ。

忌野清志郎が逝き、
桑田佳祐はガンから復活。
ロッド・スチュアートもガンから生還し、復帰している。
彼らの、特に復帰後の歌を聴くとき、言葉にできないものが
のどの奥に湧いてくる。
うーん。このあたりについては、また。

さて、ものんくる。世紀は変わった。
その音楽と吉田紗良の歌を聴いてると、
日本語が、当然のように、普通に、ジャズのサウンドの中で呼吸していて
「自分のスタイルを確立!」とか、
そんな努力の跡や意識が感じられない。
パワフルで、繊細。
詞の面白さに耳が遊んでいるうちに、元気が注入されてくる。

今朝、晴れた午前の空気の中で聴いた。
鳥と一緒に青へ飛んでいった。



by hatano-mutsumi | 2013-06-01 20:50 | エッセイ


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