2011年 12月 05日

ひそやかに

師走をむかえ、風邪をひいた。
のどの炎症から鼻へ、熱、そして咳、とフルコースをゆっくり進行。
昨日から完全に声が変わってしまい、バリトンに。

声帯はテナーくらいの長さがある私(耳鼻咽喉科の言@内視鏡)ですが
21日の「朝のコンサート」はメゾ音域で歌う予定です。

本番前のウオーミング・アップのやり方は、あたり前だが、人それぞれ。
某・美声テナー氏は
「発声練習はしないなあ。モーツァルトのRidente la calmaをへらーっと歌うね」
とおっしゃり、一緒に聞いたバス歌手と「ひえー!」と驚いたことがある。
その曲を歌うために、みっちりウオーミングする人もいっぱいいるから。

「声帯が長い分、暖まるのに時間がかかるのね。30〜40分はかけるわね」
とは艶やかなアルトの大先輩。

20年ほど前ヴォイス・トレーニングをしていただいたバリトン氏は
「いわゆる音階練習は全くしない。
 gggggとかrrrrrとか、声帯を振動させる音をたてるだけ」

名スーブレットである友人は、半音階でのレガート。

わたしはいろんな母音を音階なしで、高低幅を段々大きくしながら遊ぶのがメイン。
母音の一筆書き、というイメージだ。
紙の大きさは無限大、というか3次元で描く感じ。

しかしそれもあまり長くはやらなくなった。
プログラムに関わらず、曲それ自体であたたまるだろうと思い始めて、かなりたつ。
胸声の使い方を色々試し始めた頃と重なるかもしれない。

今月出すCDの中には、30年近く前から大好きなフォーレをいれた。
ヴェルレーヌの詩による「ひそやかに」。
以前に書いたスザンヌ・ダンコ氏のレッスンでみてもらえた曲だ。
現在この歌は、私にとってのウオーミング・アップ・ピースとなっている。


*「朝のコンサート」
  21日 11:30、14:30 の2回公演
  詳細はダウランド・アンド・カンパニイのHPで←

by hatano-mutsumi | 2011-12-05 21:52 | エッセイ


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