2011年 02月 02日

R 指定

歌うものを自分で訳すようになってからずいぶんたつが、きっかけは
既訳で使われていた人称だった。
演奏時のイメージと違うことがよくあり、違和感を感じてしまったのが理由。
訳者とこちらの年代の違いや、曲から受けるイメージの違いからくるもの
だったのだろう。
以来、新しい曲をコンサートにのせるたび
色んなところから助けをかりながら、うんうん言って訳している。

私 僕 わたし あたし 俺
   君 あなた そなた お前

1行の歌詞にも人称が頻出するのが英語だ。
プロの翻訳家の方が「会話ではまず人称をとってから訳す」と言っていた。
日本語の会話の中では使わずにすます事が多いから。

歌詞カードの対訳をやるようになると、音楽を再現する演奏と同じく
書かれたことにどこまで忠実にか?
という問題に直面する。
日本語としてきちんと説明すればするほど、本来意味するところから遠くなる。

一番難しいのは「艶もの」だ。
ルネサンスもバロックも
歌詞の内容の色っぽさ、猥雑さはとんでもなく、「R指定」のものが多い。

今回のツアーで歌うパーセルの有名な某曲もそう。
大人すぎる。
訳すのは苦労ひとしお!

パーセルのツアーは明日からとなりました。
艶もの話を聴きに 京都・横浜までいらしてください。
大人の街だー!

by hatano-mutsumi | 2011-02-02 11:21 | エッセイ


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