2010年 12月 08日

ソリチュード 

2月のはじめに京都、広島、横浜とコンサートツアーをやります。

チェンバロの芝崎久美子さんと、パーセル歌曲だけの演奏会。
各会場ともかなり小さなホールです。
しかし天井が高い!
三カ所とも、チェンバロ一台でパーセルを演奏するのに理想的な空間ばかりです。

タイトルの「ソリチュード」はパーセルの歌の中で現在最も
“ひたっ”とくる曲。
ベースの部分が同じ音型を反復する“グラウンド”というスタイルで書かれていて、
有名なアリア「ダイドーのラメント」も このグラウンド・ベースの上で
歌われるものです。
パーセルはこの手法がよほど性にあっていたらしく、
他にも「ひとときの音楽」など、とにかく良い曲が多いのです。

私はこのグラウンドものが大好きで、今年リリースしたパーセル歌曲集のCDでは
半分が“反復モード”になってしまいました。
 
魔術師・パーセルの手によるグラウンドの魅力は
“ずらし”と言えます。
反復するベースの歩み、メロディはその上で
遊ぶ・身を翻す・ゆらぐ
などしながら 詩を語っていきます。
演奏の際にベースとメロディの縦線がぴたりと合うのもよし、合わないのもよし。

こちらが受け持つメロディは、その日会う聴衆とのやりとりで
どのくらい空気を含んでいくかが変わる。
聴衆、と書きましたが
客席の皆さんは私にとって、非常に能動的な存在です。
動かないのにアクティヴ。

パーセルについて、また書いていきます。
次回は
Mad song 狂気の歌。

(ご案内は←ダウランドアンドカンパ二イのコンサートページにあります)

by hatano-mutsumi | 2010-12-08 22:24 | コンサート


<< 2011      師走の週末 >>