2010年 08月 03日

うたかたの扉

泡のように消える___儚く、もの哀しい表現ですが、
体の中に消えていく泡は「至福」です。

スパークリングワインに、はまりつつある。つい飲んでしまう。
注がれるのを眺めている時からうれしい飲み物なんて、そうそうない。
知識もないし、味わいを的確に表現する言い方も知らないけれど、
一度飲んで印象に残ったものには共通点があることに気づいた。

味わう間、目の前で何枚かのドアが開いていくような感覚を覚えるのだ。
ドアの大きさ、その開く速度、後に広がる空間の明るさや広さは、その時々で違う。
重いドアがゆっくり開いたと思えば、その先に光る草原に出たり、
透明感のある薄いドアが次々に開くような気がしたり。
液体は体の中を落ちていくのに、こちらは
知らない空間を通り過ぎて行くような感覚になるから不思議だ。

一ヶ月もお休みしてしまったブログ。
この間も
声と言葉について新しい発見がたくさんありました。
決して泡ばかり飲んでいた訳ではありません。
夏のヒートに負けず、8月はさらさらと書いていこうと思います。

みなさまお体大切に!

by hatano-mutsumi | 2010-08-03 22:58 | エッセイ


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